「事故物件」、知らずに契約しないためには!
殺人や自殺、火災、孤独死などで人が亡くなった物件を事故物件と呼ぶ。
そんな事故物件と知らずに不動産を購入したり、賃貸契約を結んでしまったりしたら、
どうだろうか。事故物件であることを隠して、高い賃料で入居させたい。
そんな大家や不動産会社もいるかもしれないです。
■事故物件の可能性を疑ったほうがいい場合とは
事故物件を、入居する側はどのように見抜いたらいいのだろうか。
事故物件公示サイト「大島てる」の運営者である、
大島てる氏は事故物件を見分けるコツについて、主に3つあると言う。
① 不動産屋に案内されたときに、ほかの部屋に比べて、
異様にリフォームされている
これは、「事故物件の可能性を疑ったほうがいい」というのが大島てる氏の見解だ。
物件の内覧では事故物件かどうかはわからない。事故のあった物件は、
床下に体液が染み込んでいるなど、物件そのものの損傷が激しいことが多い。
体液がフローリングの下まで染み込んだせいで、通常は行わないフローリングの総取り替えをしていたら、
フローリングはピカピカで新品になっている可能性がある。
また、浴室で自殺していたら、浴槽ごと新品に取り替えるなどのケースもある。
部屋は普通でも、通常ならば取り替えないような一部の箇所が丸ごとリフォームされている場合も要注意というわけだ。
② アパートやマンション名が最近、急に変わった
殺人事件などで、新聞などで繰り返し物件名が報道されて有名になってしまうと、
それだけでイメージがついてしまい、入居者が減ることも考えられる。
また、物件名がインターネット上に残り続けるということも。
そこで物件名を丸ごと変えてしまうのだ。
また、事故物件の場合、アパートの塗装の色が急に全面的に塗り替えていることもある。
これは、少しでもイメージを払拭したいという狙いだろう。
③ 1人目には告知するが、2人目には言わないという不動産会社の慣行を悪用
定期借家契約などで、更新を2年などに定めて、1人目を追い出し、2人目からは、
通常の家賃に戻すというケースだ。
場合によっては、先に少し述べたように会社の社員を数カ月住まわせてその後、
何事もなかったかのように貸し出す業者も中にはいるという。
ほかにも、家賃が相場よりも安い物件も、事故物件の可能性が高い。
ただし、これらの項目が当てはまるからといって、当然ながら必ずしも事故物件であるとはいえない。
事故物件が平気な人もいるが、敬遠したい人も少なくないだろう。
そういう人たちにとっては、賃貸物件の一般的な慣習とされる
1人目だろうが、2人目だろうが、きっと関係ないだろう。何を“瑕疵(かし)”とするかは個人の考え方によるのではないか。
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